みわの旅

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ジャキちゃんは貰われて行きました…の巻

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ジャキちゃん貰われていく

ジャキちゃんのその後が気になってらっしった方もいらっしゃったと思います。



なかなか、記事をあげられず、ご心配おかけしました。(ジャキちゃんの)


申し訳ありませんでした。


色々、忙しくしてまして…


さてさて、お待ちかねのジャキちゃんのその後です。



9月21日の土曜のお昼過ぎにFさんから電話がありました。


お昼に姪ごさんと言われる方がいらっしゃいまして、籠に入れられて連れて行かれました。


電話したかったのですが、あっと言う間の出来事で連絡出来ずゴメンナサイ。


と…

 
突然来られたそうです。


来る日なども教えてもらえなかったので
仕方ありません。


鍵を預かっているFさんも来る日などの詳しい事は一切教えてもらえてないのです。


来られたら、鍵を開けてあげる。


それだけしか出来ないそうです。


その鍵はまだ、預かったままで、手許にあるけど、近いうちに大家さんに返す事になっているとおっしゃいました。


まだ、大家さんが来られてないとの事。


同じ区には住んでいるけど、ちょっと離れているらしいのです。

以上のことは、電話と、何度かFさんにお会いして知った事です。

その後9月24日にまた、お会いしてお話
しを伺いました。
 

ワタクシは、Fさんから、入院していると、それだけを最初に聞いた時、
借家のようなので、亡くなったら、ジャキちゃんの貰い手を探す時間が、今月いっぱいだと、焦りました。


それで、病院に行った時、どれ位持つのか…聞いていたのです。


あっけなく逝ってしまわれたのですが。

里親探し


そして、あちこちに電話をかけまくってなんとか、引き取ってもらう所を探したのです。



まず、かけたのが、区役所。


Fさんから、区(のような人)がジャキちゃんの写真を何枚か撮っていったと聞いていたので、


その課に繋がった時に、「すでに、連絡はいっていると思いますが、保護猫の事でお電話しています」

と、切り出しましたが…


「うちではないですねぇ…連絡は来ていません」
と、言われました。



詳しく、住所、氏名、ジャキちゃんの様子など、話しましたが、うちではないと
言われるだけ。


区は間違っていません。


じゃあ、誰が、写真を撮って行ったのでしょうか?


区の人と、言ったのはFさん。


しかし、そう、思っただけで、確かめた訳ではないので、おそらく、区の人ではない、誰か…

だったのだと思います。


あと、考えられるのは、地域包括支援センターあたり。


しかし、その時はそれは、思いつかず、


区役所の人の話しを聞くだけでした。


「連絡が行ってないなら、それで、構わないです。」

氏名、住所など、もう一度、正確に伝え、どうしたら良いかを聞くと…


ワンニャンセンターの事を教えてくれました。


毎週水曜日に保護猫の譲渡会がある事、22日の日曜日にもある事。


午前中にその場所まで連れて行き、午後4時に貰い手が決まらなかったら、再度こちらが引き取るか、

あとは、殺処分になる事。


そして、ただ連れて行けばいい訳ではなく、その猫の分かるだけ詳しい事を知らせなければならないのです。

アピールポイントを知らせて、譲渡会に来てくれた人々の気持ちをジャキちゃんに向ける。


流石に30年は生きていないでしょうが、
高齢なのは間違いないので、それだけでも、厳しいと言われました。


その区の人の話を聞いているうちに譲渡会での貰い手を見つけるのは厳しいだろうなぁと思うようになりました。


殺処分にならない為に、区に電話をしたのですが、聞けば聞くほど、殺処分になりそうで、これは、別の方法を考えなければと思うようになりました。


民間の団体もあると言われたので、そちらに相談する事にして、電話を切りました。


民間の団体の電話番号は、こちらではお教えする事は出来ないのです。
と、言う事だったので、こちらで、調べました。


検索をかけて、もう、上から順に電話をかけてみる作戦です。



しかし、結果は…


まず、中々繋がらない。



やっと繋がった電話では、うちには預けない方が猫にとって、幸せです。


と言われる始末。


それは、どういう事か?


と、言うと、その施設が人里離れた山奥にあり、はっきり言えば、捨てる感覚に近いそうです。


犬も一緒に預かっているので、その犬達が吠えてうるさく、その鳴き声に怯えて
何も食べなくなる猫が多いとの事。


そして、食べ物どころか、水も飲まなくなり、衰弱して死んで行くと言われるのですよ。(゜o゜;



そんな所に預ける訳には行かなくて…



そして、途方暮れていたら、Fさんからの最初の電話があったという訳です。

不思議な話し


まさに奇跡でした!


このタイミングで…


きっと、お婆ちゃんが何とかしてくれたんだと思います。



Fさんが不思議な話しをしてくれました。


お婆ちゃんが亡くなり、Fさんが、その後ジャキちゃんの世話のため、部屋に行くと…


やっと、懐いて来たジャキちゃんが

Fさんを通り越して(目線)

宙をジーッと見つめる時があるそうです。

きっと、心配したお婆ちゃんがそこに居て、ジャキちゃんだけに観えたのだと思います。



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お婆ちゃんがいなくなって、寂しそうなジャキちゃん

問題解決!

そして、

結果は、1番良い方法で解決したのです。


Fさんも、何一つ詳しい事は聞かされなかったそうです。


名前も、住所も年齢も。(貰い手の)


いくつ位の方でしたか?と聞くと40歳
位に見えたとおっしゃってました。


車で?


と聞くと、新幹線じゃなかろうかと言われてました。


広島の呉の出身とお婆ちゃんは言っていたので、多分だけど、そこからいらしたのでは…と言う事でした。


更に後日伺いまして、もう少し詳しく聞くと、


姪ごさんと言われる方はお二人で来られたそうです。


姉妹のように見えたそうです。


そして、安心材料なのですが


その、姪ごさんは猫を飼っているとのこと。


先住猫🐱がいるのです。


なので、猫を飼う事には、慣れていらっしゃると思うのですよね。


ジャキちゃんは賢くて、おとなししい猫なので、きっとうまく行くと思いました。
 

そして、その賢さを証明するお話しを聞きました。

賢いジャキちゃん!

お婆ちゃんとFさんはFさんのご主人と同じ所で働いていた、元同僚だそうでして、それが縁で今の場所へ越して来られたそうです。


それが4年ほど前の事。


越して来たばかりのお婆ちゃんとジャキちゃんは散歩に出かけます。


いつものスタイルです。


台車に箱を乗せて、その中にジャキちゃんが紐に繋がれて入る。



そして、2kmほど、歩いた所で、ジャキちゃんが逃げ出してしまったそうです。


紐はほどけて。



お婆ちゃんは高齢ですから、逃げたジャキちゃんを素早く追いかけるなんて出来なくて…


しばらくは、そこらへんを一生懸命探したのですが見つかりません。


仕方なく、家に戻ったそうです。


すると、その日のうちに引っ越したばかりの家に戻って来たではありませんか。


その時のお婆ちゃんの喜びようと言ったら。



前の家ではなく、引っ越して来たばかりの家に帰って来るなんて。Σ(゚Д゚)


相当賢いです!


だてに、長生きしてない!


エライ!


そんな、エピソードを聞かせてくれました。



そして、話しは貰われて行った当日に戻りますが、Fさんの息子さんが、姪ごさん達をタクシー乗り場まで案内されたそうです。

その後は駅まで行って、新幹線🚅じゃないかなぁとの事でした。


ジャキちゃんは、始終大人しく、最後に「ニャン!」と一声鳴いて貰われていったそうです。


先程、また、お婆ちゃんの家に行きました。


名前と住所の書いてあるシールは玄関に貼ったままで、まだ片付けてはありませんでした。


Fさんにもお会いしてお話しをしたのですが大家さんは今週土曜日にみえると言われてました。


玄関のサッシ越しにジャキちゃんが入っていたみかんの箱が透けて見えました。


来週には、それらも全て片付いてしまうのでしょう。


思い出す事があるのです。

スプライトのキャップについて


最後に会話した日の事を…


雨が降っていたので、返品交換しなかったスプライトの事を。


「お婆ちゃん、今回はこれで、我慢してね〜」
と言って渡したスプライト。


ワタクシのブログを読んでくれている友人と電話で話したのですが、この記事を読み思い出したと言って話してくれました。

実家に一人暮らしをされていているお父さんの介護をしていた時の事を。
(2年ほど前に亡くなられました)

彼女は車で10分程の距離に暮らしています。


同居はしていないけど、毎日通ってお世話をしていました。


お父さんが、炭酸を飲みたいと言うので、ペットボトル入りのスプライトやコーラを買って行くと、キャップを緩めといて…と言われるそうです。


炭酸だからと彼女が言っても、やはり、緩めに締めておいてと言われるそうです。


つまり、きつく閉まったキャップを開ける事は出来なかったのです。


現在、施設で暮らしているワタクシの母も、思えばそうでした。


キャップの開閉どころか、刺し身の入ったパックさえ、開けるのを苦手にしてました。


高齢になると、そんな、簡単と思える事も出来なくなるんだなぁと、今、わかると言うか、思い出したと言うか。



あの時、ワタクシはお婆ちゃんの目の前で、キュッと閉めるゼスチャーをしたのです。


反対の事をしていたのですよ。


あの時のお婆ちゃんの顔が忘れられなくて…


嫌な顔など1つも見せず、笑顔で「いいよ、いいよ」と言ってくれた顔。


お婆ちゃんは多分飲めない事を分かっていたはず。

それは、開ける力がないから。


ごめんよ〜お婆ちゃん


玄関の鍵を回せず、うずくまっていたお婆ちゃんが、スプライトのキャップを開けられるはずがない事に気がつかなかったワタクシ…



もう少し、気持ちに余裕があったなら、
気づいたかもしれなかったなぁ。


本当に飲みたかったのはカルピス。


お婆ちゃんが亡くなってから、買ったカルピス。


どこにお供えすると言うわけではないけれど、自分で作って飲んでみました。


グラスの中の氷がカランと、鳴りました。


お婆ちゃんが飲みたかったのはこれだよねと呟きながら。



家の玄関にあるこれも…

黄色いフクロウ!

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出会った頃に貰った、お婆ちゃん手作りのフクロウ。


「金運がよくなるよ〜!」って。


お婆ちゃん、まだ、効いてないんだけど(^_-)


あの世と言うのか天国と言うのか知らないけれど、効くように、念を送って下さいよ!


お婆ちゃん、ジャキちゃんは大丈夫だよ。


必ず、姪ごさんが大切にしてくれるから。



波乱万丈の人生!


お疲れ様でした。



みわの旅!


つづきます。


読んでね。


 
ジャキちゃんが無事貰われて行ったのは


お婆ちゃんの思いとブログを読んでくれている皆様の思いだったと思っています。


本当にありがとうございました。