私の幸せの風景は?
まだ息子達が小さかった頃。
20年位前の話です。
ある冬の週末に、知り合いの別荘に行きました。
別荘とは言っても簡単な作りの簡素な建物。
小屋と言う方がしっくりくるようなそんな建物でした。
それでも、私達は楽しかった。
昼間たくさん遊び、温泉♨にゆっくりと浸かり疲れを落とし、美味しい食事をすませて、
あとは寝るだけ。
部屋いっぱいに布団を敷き詰めゴロゴロ転がる息子達。
暖かい部屋の中(*´ω`*)で
ゴロゴロする幸せ。
外は雪がしんしんと降っています。
遊び疲れて、やがて眠りに着く息子達
どんな夢を見ているのだろう。
その家🏠には北向きの小さな窓がありました。
その窓から、一本の大きなモミの木が見えました。
そして、 その後ろには急峻な根子岳が見えます。
一晩過ごして朝、目を覚まし、ガタガタと雨戸を開けると急に眩しくなりました。
積もった雪❅が辺り一面を真っ白にしていたのです。
モミの木がまるで、クリスマス🎄ツリーのようでした。
起きて来たのは私だけ。
雪が音を吸い取ったように静まりかえる部屋の中では、幼い息子達と主人が眠っています。
幸せって何ですか?
どんな時ですか?
と、聞かれたならば、
あの雪の夜、布団を敷きつめた暖かい部屋で過ごした日です。
と答えるだろう。
何気ないあの風景を雪が降る度思い出す。
ちょっと鼻の奥がツンとしながら。